白血病(血液がん)はがん保険で保障されるのか?

  • 執筆者
  • 40代・50代女性のためのお金の相談室
  • FP 三原 由紀

白血病はがんという名前はついていませんが血液のがんなのでがん保険で保障されます。今回は、白血病とがん保険の保障についてみていきましょう。

血液のがんは白血病だけなの?

血液のがんは、骨髄の中で血液がつくられる過程(造血の過程)で起こるがんのことをいいます。

多くの種類がありますが、主に3大血液がんといわれ以下のように分類されます。白血病は3大血液がんの中の一つに分類されます。

白血病
  • 急性白血病
  • 慢性白血病
悪性リンパ腫
  • ホジキンリンパ腫
  • 非ホジキンリンパ腫
多発性骨髄腫  

白血病はどんな病気?

白血病は、大きく分けると急性(がん化した細胞が急速に増殖する)白血病と慢性(がん化した細胞がゆっくりと増殖する)白血病があります。その他にも以下の通りにさまざまな種類があります。

急性白血病
  • 急性骨髄性白血病
  • 急性リンパ性白血病/リンパ芽球性リンパ腫
  • 急性前骨髄球性白血病  他
慢性白血病
  • 慢性骨髄性白血病
  • 慢性リンパ性白血病/小リンパ球性リンパ腫  他
成人T細胞白血病/リンパ腫骨髄異形成症候群  他

出典:国立がん研究センターがん情報サービス「白血病の分類」

白血病に罹患する確率

白血病罹患率グラフ

出典:国立がん研究センターがん情報サービス・最新がん統計

部位別のがん罹患率で1年期間に人口10万人あたり何例がんと診断されるかみて見ると、白血病は男性10万人あたり11.2人(約0.01%)女性10万人あたり7.7人(約0.008%)と罹患する確率としては多くはありません。

また、JALSG(日本成人白血病治療共同研究グループ)によると、白血病の発生率の内訳は急性白血病と慢性白血病の比が約4:1です。急性白血病のなかでは骨髄性とリンパ性の比は成人で約4:1となることから、白血病のなかで急性骨髄性白血病の発生率が高いことがわかります。

どんな治療が行われるの?

具体的に、急性骨髄性白血病の治療についてみていきましょう。

急性骨髄性白血病は、わかりやすく説明すると白血球になる前の未熟な血液細胞に何らかの遺伝子異常が起こり、がん化した細胞(白血病細胞)が無制限に増殖することで発症します。

臓器などでは腫瘍になりませんが血液の中で増殖を繰り返します。そのため血液の中の正常細胞が減少して、貧血・出血・免疫低下で発熱などが起こります。

治療の基本は、主に抗がん剤治療である化学療法を繰り返し行いますが、年齢や経過を見て以下のような治療も行っていきます。

  • 分化誘導療法
  • 分子標的治療
  • 造血幹細胞移植
  • 支持療法

特に65歳以上の場合には全身状態をみて治療方法を選択します。

治療による副作用として食欲不振・吐き気・脱毛・皮膚への影響・便秘や下痢などがみられることもありますが、適切な対応を行うことで克服できます。

現在では医療技術の進歩もあり“白血病=死の病”ではなくなりつつあります。

治療費はどのくらいかかるの?

治療費

このように治療を受けた場合の費用はいくらかかるのでしょうか?

治療の基本である抗がん剤を使用した治療の中から、寛解(※)を目的とする治療、その状態を維持するための治療、再発・難治性の場合の治療費についてみていきましょう。

(※)寛解(がん細胞とがんに伴う症状が見かけ上なくなった状態で治癒ではない状態)

寛解を目的とする治療(寛解導入療法) 219,380円
65,815円 ※自己負担3割
1コース(4週間)の治療スケジュール
状態を維持するための治療(寛解後療法) 453,050円
135,915円 ※自己負担3割
1コース(5日間)の治療費
再発・難治性の場合の治療費 728,060円
218,418円 ※自己負担3割

出典:がん治療費.com

上記の治療費は抗がん剤の標準使用量の薬剤費のみになります。薬の処方料・調剤料・検査費用は含みません。抗がん剤の使用量は体重か体表面積によって決められます。

がん保険でどこまで保障されるの?

治療費

白血病の治療の基本である抗がん剤治療には比較的長期間の入院が必要となることが想定されます。

抗がん剤治療は手術ではないので、ひと昔前のがん保険で診断給付金・手術給付金・入院給付金が主な保障の場合には、診断給付金と入院給付金を受け取ることになるでしょう。

また、退院後に通院での抗がん剤治療を受ける場合には通院給付金で保障されます。がん保険によっては、抗がん剤・ホルモン剤治療給付金で入院・通院に関係なく1ヶ月につき10万円からの保障というものもあります。

1日あたり・1ヶ月あたりの定額給付であり、抗がん剤治療の自己負担が高額になった場合など給付金を上回る金額については自己負担することになります。

そのような場合には、実費補償タイプのがん保険でカバーすることが可能です。実費補償タイプのがん保険は、かかった治療費の実費の給付金があり、現在のところ5年や10年の有期保障タイプのみの取り扱いとなります。

なお、高額な治療費がかかった場合には国の高額療養費制度があることも押さえておきたいところです。

高額療養費制度とは

高額療養費制度とは、医療機関や窓口で支払った金額(公的医療保険の自己負担額)がひと月で上限額を超えた場合、その超えた金額を支給する制度です。

公的医療保険でカバーされない入院時の食費や差額ベッド代などは含まれません。上限額は年齢や収入によって異なり、69歳以下については以下になります。

上限額(平成29年8月から平成30年7月診療分まで )

適用区分(目安として) ひと月の上限額(世帯ごと) 多数回該当の場合
年収1,160万円~ 252,600円+(医療費-842,000)×1% 140,100円
年収約770~約1,160万円 167,400円+(医療費-558,000)×1% 93,000円
年収約370~約770万円 80,100円+(医療費-267,000)×1% 44,400円
~年収約370万円 57,600円 44,400円
住民税非課税者 35,400円 24,600円

出典:厚生労働省「高額療養費制度を利用される皆さまへ

上の表の「多数回該当の場合」は、過去12か月以内に3回以上、上限額に達した場合で4回目から上限額が下がります

抗がん剤治療などで高額な治療費がかかった場合には、心強い公的医療制度です。

まとめ

白血病は血液のがんであり、がん保険で保障されます。

白血病に罹る確率は部位別がんの中では低いものの、罹った場合の治療は長期間の入院と高額な治療費がかかる可能性があります。その場合、がん保険の診断給付金・入院給付金・通院給付金・抗がん剤治療給付金などで保障されます。

また、高額な治療費がかかった場合には、実費補償タイプのがん保険で実際にかかった治療費の実費を保険金額の範囲内で保障することが可能です。

いっぽう、公的医療制度で医療費の窓口負担の金額が上限を超えた場合に高額療養費の支給があることもおさえておきたいところです。

1位 チューリッヒ生命

当サイトランキング1位はチューリッヒ生命(終身ガン治療保険プレミアム)です。最近のがん治療は通院治療が主流になってきている中、通院保障のみを主契約にしたことで治療法の変化に対応しながらも保険料の安さも両立させました。


資料請求

2位 メットライフ生命

メットライフ生命

当サイトランキング2位はメットライフ生命(ガードエックス)です。基本補償が充実しており追加で特約をつけられるので自分に合ったがん保険にカスタマイズすることができます。


資料請求