がん保険の診断給付金(一時金)は転移や再発を考えて複数回もらえるものがいい?

がんは日本人にとって今や「国民病」と言われるほど、かかる確率の高い病気です。

もしも、がんになった場合に備えることのできるがん保険。ただ、部位、性別、年齢や進行度合いなどによって、1回の手術で治癒できるか、転移や再発があるのか予測が難しく、どのような内容の保障をつけると安心なのか、悩ましいところです。

今回はがんと診断されると受け取れる「診断給付金」の回数について、転移や再発を考えた場合にどの程度にすればいいかを考えていきましょう。まずは、そもそも転移と再発とは何か見てみましょう。

転移と再発の違い

転移や再発という言葉を耳にすることがあるかと思いますが、どのような意味か、違いはあるのか見てみましょう。

転移とは

がん細胞が元々発生した場所から、血管やリンパに入り込み、正常な臓器や器官に流れ着き、違う場所で再び増えたと思われるものをいいます。

再発とは

手術時に肉眼では確認できず、切除できなかった小さながんが残っていて再び現れたり、抗がん剤治療や放射線治療などの効果で小さくなったがん細胞が再び大きくなること。そして、別の臓器に同じがんが現れることをいいます。

転移の場合も再発の場合も、がん細胞自体は元々発生した場所のがんと同じ性質を持ち合わせているので、厳密には転移も再発の一種ともいえます。

がんの進行度合いの指標「病期=ステージ」

転移、再発と同様に知っておく必要があるのは、「病期=ステージ」です。これは、がんの広がりや進行の度合いの指標となり、がんの大きさ、リンパ節への転移の有無、別の臓器への転移の有無の3つの要素を組み合わせて決められます。

また、ステージの数字が大きくなればなるほど、進行しているということになり、その状態に適した治療を施すのに重要な指標となります。

ステージ 状態
ステージ1 がん細胞が少し広がり、筋肉の層に留まり、まだリンパ節への転移がない状態
ステージ2 筋肉の層へ広がり、リンパ節に少し転移している状態
ステージ3 リンパ節へはっきりと転移している状態
ステージ4 がん細胞が別の臓器へ転移した状態

転移、再発やステージの違いを踏まえた上で、次に再発の可能性について見ていきましょう。

再発の可能性

がん再発の可能性を相対生存率の視点から見てみます。相対生存率とは、あるがんと診断された場合に、治療でどのくらい命を救えるかを示した指標であり、100%に近いほど治療で命を救えるがん、0%に近いほど治療で命を救うのが難しいがんであることを表しています。

治療によってがん細胞が消えてから5年経過後までに再発がない場合、多くのがんでは治癒とみなしており、5年相対生存率を多く用いていました。

しかし、近年は10年相対生存率も発表され、10年後までの状況も見ることができるようになりました。下表のがん種類別の相対生存率をご覧ください。

  がんの種類 相対生存率 ステージ1 ステージ2 ステージ3 ステージ4
男女計
死亡率
順位
全がん 5年 93.1% 83.8% 54.8% 20.7%
10年 85.3% 70.5% 40.9% 12.9%
1位 肺がん 5年 83.8% 50.1% 22.4% 4.8%
10年 68.3% 28.8% 16.0% 3.4%
2位 大腸がん 5年 98.9% 91.6% 84.3% 19.6%
10年 95.3% 81.5% 74.3% 8.3%
3位 胃がん 5年 98.1% 66.4% 47.3% 7.3%
10年 93.9% 55.8% 38.1% 7.0%

出典:公益財団法人 がん研究振興財団「がんの統計’16」より 全国がん(成人病)センター協議会加盟施設における臨床病期別5年相対生存率(2006~2008年診断例)と10年相対生存率(2000~2003年診断例)を基に作成。

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がんの種類は、2015年死亡数が多い部位の男女計上位3種類です。全がんの5年相対生存率、ステージ1とステージ4を比べると、ステージ4は4分の1以下になり、肺がんの場合は20分の1の生存率まで低くなることからも、ステージの違いで相対生存率が異なることがわかります。

大腸がんや胃がんのステージ1の場合、5年と10年の相対生存率では、共に90%台で再発の可能性が低いように感じ、がん保険の診断給付金の受け取りは1回で十分と思えるかもしれません。

それでは、大腸がんの例をみてみましょう。大腸癌研究会の大腸癌治療ガイドラインによると、再発が起こりやすい時期として、再発の約80%は手術後3年以内に、95%以上は5年以内に見つかると言われています。

また、再発が多い部位は肝臓、肺、リンパ節、腹膜そしてがんがあった場所の周辺で発生することもあります。ステージ2の再発率は約13%、ステージ3は約30%とステージが進むにしたがって、再発率が高くなっています。なお、がんの種類によっても再発率が異なるので、確認が必要です。

がん保険の診断給付金(一時金)は何回もらえるものがいいか

それでは、がんにかかった時の備えであるがん保険の診断給付金は、一体何回もらえるものがいいでしょうか。

実際、がん保険の診断給付金の保障内容として、保険会社によってどのように設定されているか大手保険会社のデータを基に作成した下表をご覧ください。

がん診断給付金 上皮内がん
診断給付金
保険料 5年以内に大腸がんと再発診断された場合に受取れる診断給付金(上皮内がん含まない)
A社 100万円
1回限り
診断給付金額の10% 6,990円 100万円
B社 100万円
(入院給付金×100倍)
1回限り
上皮内がんもがんと同額受取れる 5,280円 100万円
(入院給付金1万円の場合)
C社 100万円
2年に1回
(回数無制限)
上皮内がんは含まない 6,475円 200万円
D社 100万円
2年に1回
(回数無制限)
上皮内がん50万円/回
2年に1回(回数無制限)
6,433円 200万円

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50歳男性、がん給付金が100万円の場合で比較してみました。まず、回数に違いがあることがわかります。

初めてがんと診断された時、保険期間を通じて1回限りの受取りのタイプ、そして回数無制限のタイプ。回数無制限については、前回のがんから2年を経過してがんと診断された時に受取ることができます。

また、上皮内がんといって、がん細胞が上皮内にとどまって、より深い組織へ浸潤していないがんの診断給付金の有無や金額の違いもあります。

国立がん研究センターのがん診療連携拠点病院等院内がん登録(2014 年全国集計報告書)によると、上皮内がんにかかる割合は大腸がんで14.3%、乳がんで14.5%、食道がんで13.4%、胃がんや肺がんは0%以下となっています。

B社は診断給付金が上皮内がんもがんと同額受取れ、D社はステージ3または4と診断された時、特定のがん(白血病や脳のがんなど)と診断された時に200万円(1回のみ)受取れる保証がついており、保険料はほぼ横並びですが、条件が異なります。

大腸がんの例でも5年以内に再発の可能性があることから、やはり、がん診断給付金は複数回もらえるタイプがいいと思います。

また、もし上皮内がんにかかった場合にお金の心配をせず、治療に専念するためにも上皮内がん診断給付金の保障があるといいでしょう。診断給付金の使用目的は限定されていないので、通院にかかる交通費などの雑費に充てるなど家計の助けにもなります。

医療技術は日々進歩しており、がん検診などの早期発見で治る病気になりつつありますが、

がんにかかり、一度治癒したとしても再発の可能性があることから、上皮内がんを含む初期のガンと再発のリスクに備えておくことが大切ではないでしょうか。

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