がん保険は自由診療もカバーすべき?

  • 執筆者
  • 40代・50代女性のためのお金の相談室
  • FP 三原 由紀

がんに関わらず、医療機関を受診するときに自由診療という言葉を耳にしたことがあるかと思います。

今回はがん保険の中で、みかけることのあまりない自由診療の保障について、カバーした方が良いのか見ていきます。

自由診療とは?

自由診療は、保険外診療・自費診療とも言い、健康保険の適用が受けられません。

日本の健康保険制度は、混合診療(保険診療と保険外診療の併用)を禁止しているので、自由診療を受ける際、本来は保険適用できる診療があったとしても、全額自己負担となります。

自由診療では、厚生労働省が承認していない治療や薬を使用した治療が行われます。

自由診療を含めた医療費の自己負担

医療機関を受診した際の自己負担については、受ける診療により次のように分けられます。

先進医療は、自由診療の特例のようなもので、先進医療の技術料については、自由診療と同じく全額自己負担となりますが、例外的に保険診療との併用が認められています。

がんの自由診療と費用

具体的に、がんの自由診療と費用の目安を見ていきましょう。

自由診療の内容には、以下のような診療が挙げられます。

  • 未承認抗がん剤治療
  • 遺伝子治療
  • 免疫療法
  • 漢方治療
  • ビタミンC療法
  • 高精度放射線治療

これらの費用については、医療機関により異なりますが、継続的治療が必要となる場合も多く数万円~数百万円と高額になる治療も多くみられます。

がんの自由診療、受けている人はどの位?

厚生労働省の統計より、全額自費診療を受けている人数を見てみましょう。

数字:推計患者数(千人)

参照:厚生労働省「患者調査 平成26年患者調査 上巻(全国)推計患者数,診療費等支払方法 × 傷病分類 × 入院-外来別」

がん(悪性新生物)で入院している患者数129,400人のうち、全額自費診療の患者数は400人、全体の0.3%になります。

また、がん(悪性新生物)の外来患者数171,400人のうち、全額自費診療の患者数は1,000人、全体の約0.6%になります。

まとめると、がん治療で自費診療を受ける割合は以下のようになります。

  • がんで入院する患者の0.3%
  • がんで通院する患者の0.6%

がんの種類により、自費診療を受けている患者の割合にも若干の違いが見られますが、概ね、気管・気管支・肺のがんで入院・通院している患者が自費診療を受ける割合が他のがんに比べ高くなっています。

それでも、全体を見る限り、がん治療で自由診療を選択する割合は非常に少ないということがわかります。

この理由を考えてみると、自由診療が全額自己負担で高額になる可能性があることや、通常のがん保険では自由診療をカバーできる保障が少ないことも挙げることができるかもしれません。

しかし、がん治療は、いまやオーダーメイド治療の時代になり、もしもがんに罹った時に高額な費用がかかるという理由で、自分にとって最善な選択かもしれない自由診療を諦めるのはいかがなものでしょうか?

次に、自由診療をカバーできるがん保険を見て行きましょう。

自由診療をカバーできるがん保険

2017年7月現在、自由診療をカバーするがん保険は、2商品あります。

通常のがん保険と大きく違う点は、以下になります。

  • 治療費の実費保障
  • 5年間の定期保険になるため、更新時に保険料が上がる

通常のがん保険は、入院したら1日当たり〇〇円、手術したら1回〇〇万円というような定額給付タイプが多いですが、自由診療をカバーする保険は治療費の実費保障となり、実際に治療費として支払った金額が給付されます。

また、通常のがん保険は終身保障タイプや10年以上の定期保障タイプになりますが、自由診療をカバーするがん保険は、いづれも5年間の定期保障タイプとなり、終身保障はありません。

つまり保険料は5年毎の更新時の年齢で再計算されるので段階的に上がっていきます。

自由診療をカバーする実費保障のがん保険は、40代前半までは保険料が低く抑えられています。年齢が上がり40代半ば以降には、通常のがん保険よりも保険料は上がっていきます。

がん保険でカバーできる自由診療の内容

これまでに、がんの自由診療についてみてきましたが、実際にがん保険でカバーできる自由診療の保障内容は、どのようになっているのでしょうか?

2社のがん保険のサイトを見てみると、保障される治療内容について、以下のような規定があります。

  • 厚生労働大臣により指定を受けている「がん診療連携拠点病院」または「それに準ずる医療機関であると当該保険会社が認めた医療機関」での治療
  • 未承認抗がん剤治療、適応外抗がん剤治療、薬剤の適用外投与、適用外の検査等
  • 米国国立がん研究所(NCI)のガイドラインに定める診療
  • National Comprehensive Cancer Network(NCCN)のガイドラインに定める診療
  • 癌専門医委員会(第三者の医療専門家により構成されるがん治療の有効性を評価するための委員会)において有効と判断された診療
  • 海外での治療は補償の対象外
  • 科学的に臨床上の有効性が確認されていない健康食品、あるいはいわゆる代替医療といわれるものは補償対象外

(引用:自由診療保険メディコム「補償内容について」、SBI損保のがん保険・自由診療タイプ・がん治療費用保険「重要事項説明書」)

自由診療であれば、どんな治療でも保障されるというわけではないことがわかります。

加入の際には、必ず事前に重要事項説明書などで確認しておくことが重要です。

自由診療をカバーするがん保険に加入した方がいい人は?

以下を参照して、複数当てはまる場合には、自由診療をカバーするがん保険へ加入検討することをオススメします。

  • 家計の収入を支えている大黒柱
  • 治療費を貯蓄で賄えない
  • 自分に最善な治療が自由診療の場合、治療費の心配をしないで治療を受けたい

年齢が若い人は、保険料も低く抑えられているので、通常のがん保険と合わせて一定期間の保障を厚くするために加入する、という選択肢もあります。

まとめ

がんの治療には、治療費用が全額自己負担になる自由診療があります。

がんに罹り、医療機関に入院・通院していて、実際に自由診療を受ける人は非常に少数です。しかし、確率は低いとしても万が一がんに罹り自分に有効な治療方法が自由診療であった場合には、高額な治療費がかかる可能性があります。

自由診療をカバーする保険は、年齢が若い40代前半までは保険料も安いので、子育て期間など家計費が膨らむ一定期間の加入を検討するのもオススメです。

ただし、すべての自由診療が保険でカバーできるかというと、代替療法など対象外の治療もあるので、加入前に必ず重要事項説明書などでカバーされる保障を確認しておきましょう。

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