がん保険の掛け捨て型と貯蓄型の違いをFPが徹底比較!

  • 執筆者
  • てらの・ファイナンシャルプランニングオフィス
  • FP 寺野 裕子

保険料を無駄金にしたくないとの思いから、保険は掛け捨てではなく貯蓄型を希望されて、保険を検討する方は多いです。その考え方は、がん保険も例外ではありません。

筆者のがん保険についてのおススメは「掛け捨て」とはっきり言える結論を持っています。貯蓄型にも良いところはあるのですが正直なところ欠点が気になりすぎています。

保険に限らず金融商品に完璧なものはなくメリット・デメリットがある点は悩ましいところ。

今回は、がん保険の「掛け捨て型」と「貯蓄型」の違について解説します。それぞれの違いからメリット・デメリットを理解し、ご自身にあった、がん保険選びの参考にしていただきたいと思います。

掛け捨て型と貯蓄型の違い

  掛け捨て型 貯蓄型
保険料 貯蓄型より安い 掛け捨て型より高い
解約返戻金 なし あり

順に掛け捨て型、貯蓄型の保険料と解約返戻金の違いによるメリット・デメリットを確認していきます。

掛け捨て型のメリットとデメリット

掛け捨て型の一番のメリットは、同じ保障内容で比較した場合、貯蓄型よりも安い保険料に設定されていることです。

例えば、ある保険会社の保障内容を同じ条件で、掛け捨て型と貯蓄型の保険料を比較してみます。

【契約例】

  • 被保険者 40歳 男性
  • 入院給付金日額 10,000円
  • 診断給付金 100万円
  • 保険期間 終身
  • 保険料払込期間 終身

以上の条件で掛け捨て型と解約返戻金のある貯蓄型の保険料を比較したところ、以下の結果となりました。

  掛け捨て型 貯蓄型
月払い保険料 5,000円 6,600円

掛け捨て型は、いつ解約しても解約返戻金がないというデメリットがある反面、代わりに保険料が安くなるメリット面を享受できるということです。

この保険料差は契約年齢や契約内容によっても違ってきますが、今回の契約例を見た場合、保険料だけの比較のみでは、「これくらいの差なら貯蓄型が良いかも?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。

貯蓄型は解約返戻金がある分、保険料が高くなります。

しかし、保険料が高くても良いかも思えるほどの解約返戻金はどの程度なのかを確認しながら、貯蓄型のメリット・デメリットを確認していきます。

貯蓄型のメリットとデメリット

貯蓄型の最大メリットは解約返戻金。しかし現在の低金利下は魅力減

貯蓄型のがん保険は、掛け捨て型よりも保険料が高くなるデメリットがありますが、解約返戻金という資産が積み上がっていくことになり貯蓄機能が加わります。

もしもの時の保障と、貯蓄機能を同時に持つことができるということですね。それが貯蓄型の最大のメリットです。

前述の契約例では契約の5年後から解約返戻金率は67%程度をつけ、その後は徐々に下がってゆき、100歳では22%です。

この解約金返戻率も契約年齢や、契約内容により異なりますが、現状の低金利政策の影響で貯蓄としての魅力は薄れているといえます。

今回の事例でも、ピーク時の解約返戻金は67%程度で元本割れの状態です。貯蓄機能としては不十分と言わざるをえません。

ただ、低金利下と言っても、がんに対する保障を確保しながら、契約の5年後からしばらくは60%程度の解約返戻率です。

契約後5年経過以降のある時期に、上手いタイミングで解約返戻率が60%の時に解約ができますと、実質月額保険料負担は6,600円の40%である約2,640円で済んだという考え方もできます。

ただ、これはあくまでも解約をした場合の話です。

良いタイミングで解約ができ、そのまま契約を継続し、ガン診断時には給付金がでる状態を継続できればいいのですが、そうは上手くいかない悩ましい問題がでてきます。

解約すると解約返戻金はあるが保障はなくなります

貯蓄型のがん保険は、解約をして解約返戻金を受け取ると、その契約は消滅します。

ある一定期間、実質のがん保険料を貯蓄型を活用することで安くでき、上手いタイミングで貯蓄型のがん保険を解約し解約返戻金を受けとれたとします。

しかし、解約後のがんに対する保障はなくなりますが、それで大丈夫でしょうか?という問題が出てきます。

仮に、他の預貯金等の資産が十分あり、今後、がん保険がなくても大丈夫と言える家計状況ならいいでしょう。

しかし、がんになった場合をイメージした場合、そこからは生活が立ち行かなくなってしまうかもしれないと感じる場合には、改めての、がんに対する保障の確保を考える必要が出てくるでしょう。

もし新たにがん保険に加入する場合には、年齢の関係で保険料が高くなるかもしれませんし、お体の状態によっては新規加入できないかもしれません。

そのような状況になっても大丈夫でしょうか?ということも考慮に入れて貯蓄型のがん保険はご検討ください。

契約者貸付制度を使うと契約を継続したままお金を引出せますが手数料が必要

貯蓄型のがん保険も、解約返戻金の一定範囲内から契約者貸付制度を利用して、お金を引き出すことが可能です。この場合、契約は継続します。

しかしこの契約者貸付制度は名前の通り保険会社からの貸付により契約者が借りるものですので、借りた契約者は貸した保険会社に利子をつけて返す必要があります。

掛け捨て型の保険は損なのか?管理のしやすさでは掛け捨てに軍配

以上、がん保険の掛け捨て型、貯蓄型の違いについて説明してきましたが、

貯蓄型は返戻率も現状、中途半端であり魅力は薄く、溜まった解約返戻金を引き出すにも引き出しにくく、解約すると本来の目的であるはずの保障機能を失うことになるという、契約者にとっては扱いづらい仕組みであるといえます。

そう考えた場合、安く掛け捨てのがん保険で保障を確保し、貯蓄は別に保険を使わずに出し入れのしやすい商品で管理することが分かりやすくないですか?

がん保険に限った話ではなく、筆者は保険と貯蓄は分けて管理することをおススメしています。

1位 チューリッヒ生命

当サイトランキング1位はチューリッヒ生命(終身ガン治療保険プレミアム)です。最近のがん治療は通院治療が主流になってきている中、通院保障のみを主契約にしたことで治療法の変化に対応しながらも保険料の安さも両立させました。


資料請求

2位 メットライフ生命

メットライフ生命

当サイトランキング2位はメットライフ生命(ガードエックス)です。基本補償が充実しており追加で特約をつけられるので自分に合ったがん保険にカスタマイズすることができます。


資料請求