FPが教える!がん保険の掛け捨て型と貯蓄型の正しい選び方

「掛け捨ての保険はもったいない!」と思っている方がご相談者の中にも私の周囲にも結構な割合でいらっしゃいます。

たくさんの種類の保険がありますが、「がん保険」にはどのように加入するのが賢いのでしょうか。考え方を整理してみます。

保険の種類と特徴

以前のコラムにも書きましたが、生命保険にも医療保険にもがん保険にも保障の期間で分類すると「終身型」「定期型」の2種類があります。

下記の図表をご覧ください。

掛け捨て型 貯蓄型
終身型 定期型  
保障期間 一生涯 一定の期間(保障を維持するなら更新が必要) 一生涯
保険料 貯蓄型より低い、加入期間中は一定 若い時は安いが、更新のたびに高くなる 掛け捨て終身型より高い、加入期間中は一定
解約返戻金 ない(もしくは少ない) ない ある(返戻率は会社により異なる)

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「終身」とは一生涯という意味で、加入すると解約しない限りは一生涯の保障を得ることができます。保険料は加入期間中一定です。

一方、定期型保険は10年とか20年といった「ある一定の期間を保障する」保険で、その期間内に亡くなったり、病気やがんで入院したり治療したりした場合にだけ保険金が受け取れます。

いわゆる「掛け捨て」タイプの保険で、同じ保障を得るために必要な保険料は終身保険に比べて大幅に安くなります。

ただし、更新のたびにそのときの年齢で保険料が再計算されるため、高齢になるにつれて保険料は上がっていきます。

「医療保険」「がん保険」に限って言うと、大きく分けて3つのタイプに分けられます。終身型でも解約返戻金がない(もしくは少ない)掛け捨てタイプがあるのが特徴です。

では、どのタイプの「がん保険」に入るのが賢いのでしょうか。

何のために「がん保険」に入るのか

いまや2人に1人ががんにかかるといわれ、日本人の死亡原因の1位であることはご存知のとおりです。その「がん」も医療技術の向上から、必ずしも治らない病気ではなくなってきています。

ただし、「がん」にかかってしまったという精神的ダメージに加え、治療のために入院や長期の通院治療が余儀なくされ、治療法や薬に健康保険がきかないものもあることから、経済的に大きな負担になるのは事実です。

先進医療である陽子線治療や重粒子線治療などを受けると入院日数は10日程度でも平均300万円程度の費用がかかります。

がんにかかったときの治療費の自己負担額を平均すると、部位にもよりますが30~50万円が多いようです。

また、働くことが困難になって収入が減少し、家計に影響することも考えられます。特に住宅ローンを抱え、お子さんが高校・大学など教育費のかかる時期に一家の大黒柱ががんに罹患してしまったという場合、ご本人はもちろんご家族にとっても精神的にも経済的にもダメージは大きくなります。

これらを考慮すると、「がん保険」に加入する目的は”収入減少などのリスクを少しでも軽減し、高額になることが予想される「治療費」を準備する”ことではないでしょうか。

少なくとも、「解約を前提にして貯蓄をすること」が目的ではないはずです。

注意したいのは、貯蓄型のがん保険は解約すれば解約返戻金は戻ってきますが、それ以降の保障はなくなってしまいます。

解約後に万が一、がんになってしまっても診断給付金などの保障は得られません(終身型の意味がありません)。

支払った保険料以上の返戻金が戻ってくることはありません(貯蓄性のある商品としてはそれほど魅力的ではありません)。

冷静に考えると、「がん保険」にはがんになったときの保障をなるべく低いコストで求め、貯蓄をしたいなら「貯蓄型」と「掛け捨て型」の保険料の差額を別の方法で貯めるほうが効果的であるということがわかるはずです。

「保険」は目的別に加入すること

上に述べたように、「保険」は「何を目的に加入するのか」を明確にすることが大切です。

教育費を準備するための「学資(子ども)保険」や老後資金のための「個人年金保険」などは貯蓄が目的ですから、満期時にどれだけ戻ってくるかの返戻率の高さを比較検討することが大切です。

もちろん、保険に頼らず他の金融商品も選択肢にあがります。

一方で、「がん保険」や「医療保険」など病気になったときの入院や手術、高額な治療などの経済的リスクに備えることが目的なら、そこに貯蓄性は必要ないと私は考えます。

何を目的に保険に入るのかを考えれば、おのずと「掛け捨て型」がいいか「貯蓄型」がいいか、見えてきますね。

実際、最近では「貯蓄型」の「がん保険」を取り扱っている保険会社はほとんどありません。ただし、だいぶ昔に加入した方は保険証券をよく見直してみることをお勧めします。

解約返戻金付タイプのもので、入院給付金や手術給付金がメインで今の時代の治療法(抗がん剤治療や放射線治療など通院による治療、先進医療によるものなど)にそぐわないものになっている可能性があるかと思います。

終身型と定期型はどちらがいいの?

それでは、掛け捨ての「がん保険」に加入するなら、終身型と定期型どちらがいいのでしょうか?35歳男性が同条件で加入する場合の保険料を比較してみます。

下記の図表をご覧ください。

加入条件

診断給付金100万円(保険期間中1回のみ)

入院給付金1万円/日(日数無制限)

退院後療養給付金10万円/回(再発後の再入院などの場合、制限あり)

手術給付金10万円/回(回数無制限。ただし上皮内新生物の場合は1回のみ)

先進医療給付金500万円

  終身型保険料 定期(10年)型保険料
35歳時加入 2,660円 1,110円
45歳時 2,660円 1,740円
55歳時 2,660円 3,380円
65歳時 2,660円 5,940円

A社保険料シミュレーションサイトを基に作成

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終身型保険料は35歳に加入したときの保険料で変わらず保障が続きますが、定期型は当初の保険料は安いものの10年の更新ごとに保険料はアップし50歳を超えるころには終身型より高くなります。それはなぜなのでしょうか。

がん罹患率~年齢による変化

出典:地域がん登録全国推計によるがん罹患データ

資料からわかるように、男女とも50歳代くらいから罹患率が増加し、高齢になるほど高くなります。

若いころにはそれほど必要性を感じない「がん保険」もいざ歳をとって加入しようと思ったときには保険料も高くなっているんですね。

また、定期型の場合は加入できる年齢や保障される年齢に制限が設けられています。本当に必要となったときに加入できない、利用できない、といった可能性もあるのです。

まとめ

結論として、

  • 「がん保険」に貯蓄性は求めない。
  • 本当に必要な保障を見極め、保険料の比較をして加入する。
  • できるなら保険料の安いうちに「終身型」への加入を(ただし、がんの治療技術は日々進化していてそれに対応する新たな保険も次々と販売されるので、加入中の保険の保障内容をチェックするなど、臨機応変な対応をとること)。

に尽きると思います。

それよりも一番大切なのは、ずっと健康でいられるように食生活や運動など生活習慣に気をつけて病気にならないよう心がけることですね。

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