FPが教えるがん保険で終身と定期どちらを選ぶ?

  • 執筆者
  • 40代・50代女性のためのお金の相談室
  • FP 三原 由紀

日本人のおおよそ2人に1人ががんに罹るといわれる時代です。医学の進歩により、がんはもはや死の病ではなく、完治ものぞめるようになりました。

自分自身が納得した治療を受けるためにも、がん保険の加入はしておきたいものです。

今回は、がん保険の終身タイプと定期タイプについて、どちらを選ぶか?考えていきます。

医学の進歩とがん治療の変化

ひと昔前には、がんに罹ったら、手術と入院が主流でしたが、医学の進歩もあり最近のがん治療は手術・放射線療法・化学療法の三大療法やこれらを組み合わせた治療にシフトしています。

複数の治療法を併用することで、身体への負担軽減やより高い治療効果も期待されています。

また、副作用対策も進み、入院を必要としないで通院で受けられる治療も増えています。

がん(悪性新生物)の受療率(人口10万人対)の年次推移

参照:厚生労働省「平成28年我が国の保険動向」を元に筆者が作成

統計データから、2008年以降、がん治療が入院から通院にシフトしているのが分かります。

がん治療は、がんの種類や病期、患者自身の価値観により、今や千差万別のオーダーメイド治療の時代を迎えています。

がん保険の保障の変化

ひと昔前のがん保険は、がん診断給付金・入院給付金・手術給付金の3つの保障が主流でした。

しかし、最近のがん治療では、手術や入院を要しないこともあることはお分かりいただけたかと思います。がん治療の変化に伴い、がん保険の保障内容にも変化が見られます。

例えば主な保障が放射線治療給付金や抗がん剤・ホルモン剤治療給付金というがん保険も出てきました。

がん保険には終身タイプと定期タイプの2種類がある

これからがん保険の加入を検討している方は、どちらを選んだ方が良いのか、と迷われることもあるかと思います。

また、ひと昔前のがん保険に加入している方の中には、既に契約しているがん保険の保障内容が最近の治療の変化に伴い合わなくなっているのではないか?と不安で見直しをしたい方もいらっしゃるかと思います。

がん保険には、保険期間が終身と定期(5年・10年など)のものがありますが(以後、終身タイプ・定期タイプと呼びます)どちらにもメリット・デメリットがあります。

自分が何を優先したいか?をよく考えて、終身タイプと定期タイプのどちらを選択するのが良いのか?参考にしていただきたいと思います。

終身タイプのメリットとデメリット

メリット

  • 一生涯の保障が続く(解約しない限り)
  • 一生涯変わらない保険料なので安心である

デメリット

  • 同じ保障を付ける場合、定期タイプと比べて保険料が高い
  • 加入後、保障の見直しをするタイミングを逸してしまいがち
  • 終身払いの場合、老後の収入減で支払負担になる可能性がある

保険料の払込期間については、終身払いと有期期間での短期払いがあります。有期期間には、10年間や、または、55歳や60歳などで払済みプランなど商品によって色々とあります。

例えば、あるがん保険の払込期間を、終身払いと60歳払済みで払込保険料の総額を比較してみます。

35歳・男性の場合、終身払い(男性の平均寿命80歳までの支払で計算)で合計約166万円、60歳までの払済みで合計約138万円になります。約28万円の差で60歳までに払済みにした方が支払い総額は安くなります。

ただし、寿命はわかりませんし、支払い総額が安くなるからと言う理由で60歳までの払済みにした場合、別の意味で、保障内容の見直しをするハードルが高くなることも考えられます。

加入時には最適な保障であっても将来的に医学の進歩により合わない保障になっている可能性も考えられるからです。

保険料の支払いについて不安がある場合に検討して欲しい保障があります。がん保険の商品によっては、保険料払込免除特約というオプションを付けることで(オプションではなく基本の保障に含まれている場合もあります)、がんと診断確定された場合、以後の保険料の払込が免除されます。

自分が将来がんに罹るかどうかは現時点では分かりませんが、日本人の2人に1人ががんに罹ることを考えれば、検討してみるのもありかと思います。

定期タイプのメリットとデメリット

メリット

  • 年齢が若いうちは保険料が安い
  • がん治療や世の中の変化に応じて見直しがしやすい

デメリット

  • 更新毎に保険料が上がる
  • 更新に80歳・90歳など年齢制限がある

定期タイプは10年など定期的に保険料が更新されるので、老後の収入減を考えると保険料が上がっていくのは厳しいところです。特に60歳以降の保険料は各社とも高くなっていきます。

がん罹患率~年齢による変化

(参照:国立がん研究センター・がん情報サービスより)

グラフから分かるように、がんに罹る年齢は男女とも50歳代くらいから増加し、高齢になるほど高くなっていきます。ですから、定期タイプの保険料が高くなるからといって60歳以降に更新しないという選択はオススメできません。

また、平均寿命が年々伸びている状況で、更新の年齢制限があるのも定期タイプの不安要因ではあります。

終身タイプと定期タイプどっちがいいの?

終身タイプと定期タイプのメリット・デメリットをあげてみましたが、いかがでしたでしょうか?

終身タイプと定期タイプの加入に適した人は以下となります。

終身タイプをオススメする人

  • 保険料の支払いが一定がいい
  • 一生涯の保障が欲しい

定期タイプをオススメする人

  • 見直しを前提としてまずはがん保険に加入しておきたい
  • 年齢が若い30代まで
  • 一定期間の保障を厚くしたい

他にも、終身タイプと定期タイプの2つを併用する、という方法もあります。

私がオススメするのは、まずは終身タイプの保険で、がん診断給付金をメインにオプション保障は保険料払込免除特約のみ、シンプルな保障と保険料にします。

さらに、世帯主など一家の大黒柱として家計を支えている場合、定期タイプの保険で一定期間の保障を厚くすることです。

その場合、選択肢の一つとして治療実費型のがん保険を検討することもオススメです。治療実費型のがん保険では、実際に治療にかかった費用が給付されます。

通常のがん保険の一日入院〇〇円という定額給付と異なり、実際の負担額に近い費用が給付されるので、治療費の負担と収入の減少が気になる一家の大黒柱の方には安心です。

保険料の負担が許容範囲であれば、このような加入方法も一考です。

まとめ

がん保険の終身と定期についてみてきました。どちらのタイプもメリット・デメリットがあります。加入の際は、がん治療に対する考え方や家族や家計の状況など、総合的に考えて検討することをオススメします。

一家の大黒柱で家計の収入を支えている人は、終身タイプと定期タイプへの加入で一定期間の保障を厚くする、という選択もあります。

また、終身タイプの加入を決めた場合でも、将来的にがん治療の変化に伴いがん保険の保障内容も新しいものが出てくる可能性があるので、定期的に保障内容を確認しておくことも大切です。

1位 チューリッヒ生命

当サイトランキング1位はチューリッヒ生命(終身ガン治療保険プレミアム)です。最近のがん治療は通院治療が主流になってきている中、通院保障のみを主契約にしたことで治療法の変化に対応しながらも保険料の安さも両立させました。


資料請求

2位 メットライフ生命

メットライフ生命

当サイトランキング2位はメットライフ生命(ガードエックス)です。基本補償が充実しており追加で特約をつけられるので自分に合ったがん保険にカスタマイズすることができます。


資料請求