定期型がん保険とは?メリット・デメリット

  • 執筆者
  • 40代・50代女性のためのお金の相談室
  • FP 三原 由紀

ひと昔前まではがんは不治の病と恐れられてきましたが、がんによる死亡は1990年代半ばをピークに減少、がんの生存率は1985年以降上昇傾向にあります(国立がん研究センター・がん情報サービス、がん統計年次推移より)。

がん検診の普及による早期発見もあり、がんに罹患する人の数は増えているものの、医療技術の進歩等により、がん=死ではなくなりつつあります。

日本人の約2人に1人ががんに罹る時代において、今回は定期型がん保険について、メリット・デメリットをみていきたいと思います。

最新のがん罹患数は?

引用: 国立がん研究センター・がん情報サービスのがん罹患数予測の最新データで2016年のがん罹患数予測が算出されています。

あくまでも予測となりますが、2016年は約101万200例(男性57万6千100例、女性43万4千100例)、前年度2015年の罹患数予測98万2千100例(引用:2015年のがん統計予測)を約2万8千例上回り、罹患数は増加傾向であることが分かります。

がん保険は大きく分けると2種類

がん保険は、「終身型」と「定期型」の主に2種類に分けることができます。

「終身型」は、一生涯の保障と加入時の年齢から生涯変わらない保険料が特徴です。

「定期型」は5年・10年・15年など一定期間を保障、更新ができて保険料は更新時に上がっていきます。

では、定期型のメリット・デメリットについて見ていきましょう。

メリット

  • 終身型に比べて一定の時期までは割安な保険料である
  • 更新があるので保障内容を定期的に見直しやすい
  • ライフステージに合わせて一時的に保障を付けることができる
  • 定期型であるものの、多くの場合は自動更新できる

特筆すべきメリットとしてお伝えしたいのは、終身型と同保障であっても、30代など若い年齢で加入する場合の保険料が割安なことです。

また、多くの場合、商品によりますが90歳など一定の年齢までは自動更新できます。

総務省の最新の統計データによると平均寿命は、男性が約81歳・女性が約87歳であることを考えると90歳まで更新できるので一定の安心感はあるのではないでしょうか?

デメリット

  • 加入後がんに掛った場合、更新はできるが、他の保険への見直しが難しい可能性がある
  • 保険会社の定める年齢までしか更新できない
  • 更新可能な年齢であっても保険料が高くなり、更新を諦めることになる可能性がある

更新型の場合、加入時と同保障で更新していくと年齢が上がるにつれて保険料が上がり、50代になると一気に保険料が上がります。

また、加入後がんに罹っても更新はできますが、最新の治療に即した新しいがん保険への見直しや更新時に保障を厚くすることは難しくなります。ただし、更新時に同内容であれば保障の継続はできます。

保障を厚くしたい場合には、一定の期間を置いて再発・転移など新たにがんと診断されていない、などの条件をクリアすれば緩和型医療保険にがん特約を付けて加入できる可能性はあります。

また、非常に加入条件が厳しいものの新たにがん保険に加入できる可能性もゼロではないので、選択肢は残されています。

定期型には「定額保障」と「実額補償」がある

がん保険には定額保障のものが多く、一般的にがん保険と聞くと、診断給付金や入院給付金・通院給付金、手術給付金などあらかじめ決まった額(=定額)が支払われるイメージがあることかと思います。

また、商品の数は少ないものの実額補償といわれるものもあります。

実額補償については、余り聞いたことがないかもしれませんが、入院・通院・手術など決まった額ではなくて実際にかかった費用が支払われます。

各商品によって違いはありますが、例えば、以下のような費用の補償があります。

  • 差額ベッド代(限度額あり)
  • 先進医療費用
  • 薬事法承認後、医療機関等で保険診療に用いられる医療用医薬品として告示前の医薬品の使用に要する費用
  • 親族による付添費用
  • ホームヘルパー雇入費用や保育所預入費用
  • 食事療養費
  • 入退院・転院時の交通費
  • 公的医療保険制度を利用して入院した場合に自己負担した治療費。

(AIU保険スーパー上乗せ健保ガン保険、保険金・給付金の概要より)

30代など若い年齢での加入であれば、保険料も低く抑えられているので定額保障だけではなく実額補償を検討してみるのも一考です。

定期型について、男女別や年齢別で考えてみると

国立がん研究センター・がん情報サービスのグラフデータを元に筆者シミュレーション

男女別・年齢別のがん罹患率のデータから、定期型の検討にメリットがある人たちを考えてみました。

女性は、男性と比べてがんに罹患する確率が50代半ばまでは高く、その後はほぼ同ペースで上昇していきます。

男性は、40代まではがんに罹る確率が低いのですが、50代を境に罹患率のカーブが急上昇していきます。

以上から、筆者は、がん保険の加入を迷っている、医療保険は加入しているのでがん保険は特に検討していない、という人についても、がんに罹りやすい年齢の時だけ加入する選択肢を考えていただきたいと思います。

具体的には、女性の30代・40代、男性については保険料が安い40代に加入して保険料と罹患率が上がる50代に備えることを検討していただきたいと考えます。

特に、自分の収入が家計の柱である人には、一定期間だけ、例えばお子さまの教育費や住宅ローンの負担が大きい期間など、ライフプランに合わせて検討されることをオススメします。

なぜかというと、がんに罹るということは、治療費だけでなく、長引く治療継続による収入減少もありえるのです。

筆者は、がんに罹った場合の保障は必要であると考えます。とりあえず定期型に加入してみて、必要性を感じれば、終身型と保険料が逆転するまでに終身型に加入する方法もあります。

まとめ

がん保険の定期型のメリットは、なんといっても、30代・40代半ばまでは低く抑えられている保険料にあります。

がん保険が必要かどうか迷っている場合、まずは定期型に加入して様子をみるのも一考です。特に女性は30代・40代でがんに罹る確率が男性よりも高いので、早めに検討しましょう。

また、自分の収入が家計の柱である人は、がんに罹った場合家計はどうなるのか?をシミュレーションしてがん保険が必要かどうかを改めて考えていただきたいです。

がんの治療費負担は貯金で補えるとしても、万一治療が長引いた場合の収入減少は不安が残ります。それをカバーできる対策を準備できているのか?合わせて考えていただきたいところです。

最後に、定期型は、将来、がん治療の変化により新しい保障内容のがん保険が出てきた時に見直しをしやすいのがメリットでもあるので、更新時には最新情報も含めて保障内容を見直しておきましょう。

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