がん保険は入院よりも通院?治療法の変化と保障の選び方

高齢化社会に突入している現代、がんは身近な病気の一つ。日頃の生活習慣に気をつけると同時に、いざという時に慌てないように備えておく必要があります。

備えとしてのがん保険、保障の選び方も、時代とともに少しずつ変化していますので、現状としてどんながんにかかりやすいのか、治療法に変化があるのかなどをみてみましょう。

一体どんながんにかかりやすいの?

まずは、実際はどんながんにかかりやすいのか、下記の部位別がん罹患数を見てみましょう。

部位別がん罹患数

出典:公益財団法人 がん研究振興財団「がんの統計’16」より(6の図、男女部位別がん罹患数(2011年)

罹患数とは、がんと診断された数ですが、男性が女性の約1.4 倍の数となっています。

部位別でみると、男性は胃が最も多く占め、次に前立腺、肺、大腸(結腸・直腸)の順番になっています。

女性は乳房が最も多く、大腸、胃、肺、子宮の順番となっており、女性特有の部位ががんにかかりやすい傾向にあることが分かります。

では、気になる入院や通院はどうなっているのでしょうか?

がんになった場合、入院期間と通院期間はどのくらい?

まず、がんにかかった場合の平均入院日数はどのくらいなのか、がんと生活習慣病の平均入院日数のグラフをご覧ください。

出典:厚生労働省「患者調査の概況」傷病分類別にみた年齢階級別退院患者の平均在院日数(平成26年9月)を基に作成

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男性の罹患数が多い胃がんで19.3日、女性が最もかかりやすい乳がんは12.5日と他の生活習慣病と比べても、短い入院日数となっています。思ったよりも短いように感じませんか?

もちろん部位、がんの進行程度や治療法などによって入院日数は変わってきますが、がんについては10日から20日程の入院で済むケースが多いようです。

がんの治療法として、手術、抗がん剤治療、放射線治療が三大治療といわれています。

手術はがんの病巣を切除する方法、抗がん剤治療は抗がん剤を投与することによって、がん細胞を死滅させたり、増殖を抑えたりする方法、そして放射線治療は、がんの病巣部に放射線を照射してがん細胞を死滅させる方法です。

これまでは手術が治療のメインとなっていましたが、近年では医療の進歩により抗がん剤治療、放射線治療を組み合わせ、退院後に通院で治療を続ける方法など選択肢の幅が広がりました。

また、通院のみで治療を受けることができるがんもあります。

下記のがんの受療率をまとめた表をご覧ください。

がんの受療率(人口10万対)入院・通院の割合

疾病名 入院 通院
胃がん 15 7 20 10
結腸及び直腸のがん 17 13 26 19
肝及び肝内胆管のがん 7 4 6 3
気管,気管支及び肺のがん 20 9 16 9
乳がん 0 8 0 37

厚生労働省「患者調査の概況」傷病分類別にみた受療率(平成26年10月)を基に作成

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胃がん、結腸及び直腸のがんは通院の方が多くなっています。特に乳がんの通院受療率の高さが目立ちます。

乳がんは近年、乳房温存手術が多くなってきており、手術後に細胞レベルで乳房内に残っている可能性のある乳がん細胞を消失する目的で放射線治療を行うことが一般的になっているようです。

そのため、入院は短くても、その後通院が続くことはありえます。

先進医療とは?

また、放射線治療などの中には、先進医療に含まれるものもあります。

先進医療とは、一言でいうと「厚生労働大臣が定めた先進性の高い医療技術」のことです。治療以外にも検査や診断などの際にも使われる技術も含まれます。

がんの治療時にも先進医療が多く取り入れられています。通常の治療と共通する部分(診察・検査・投薬・入院料など)の費用は、一般の保険診療と同様に扱われますが、その技術料は全額自己負担です。

また、先進医療は特定された医療機関で実施されることになっており、かかる費用は医療の種類や病院によって異なります。

では、一体どのくらいの費用がかかるのでしょうか?

下記の先進医療の例をみてみましょう。

先進医療の例

先進医療の技術名 平均費用 年間実施件数 平均入院期間
陽子線治療 約276万円 2,016件 8.8日
重粒子線治療 約309万円 1,787件 9.8日
樹状細胞及び脳腫抗原ペプチドを用いたがんワクチン療法 約129万円 65件 0.1日
腹腔鏡下広汎子宮全摘術 約75万円 136件 13.3日
内視鏡下甲状腺悪性腫瘍手術 約27万円 106件 6.5日

中央社会保険医療協議会  平成28年度実績報告(平成27年7月1日~平成28年6月30日)を基に作成

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たとえば、重粒子治療。がん病巣のある深さにおいて高い放射線量を集中することで、正常組織に対するダメージを少なくできる治療法ですが、約309万円と高額な費用になっています。

これでは、身体の負担が少なく、通院で治療できたとしても、先進医療は選択できない方がいてもおかしくありません。

そんな状況を避けるためにも、必要な時に治療方法を選択できる備えは必要といえるでしょう。

ズバリ、がん保険の保障の選び方

がん保険加入の目的は、治療のための多額の費用がかかっても、治療に専念し、家族が安心して生活できることといえるでしょう。

従来人気の保険では、がんと診断された時にもらえる一時金である「診断給付金」、がんで入院した時の1日あたりにもらえる「入院給付金」、がんで手術した時にもらえる「手術給付金」が基本的な保障内容でした。

しかし、医療の進歩による治療法の変化、それに伴い通院で治療できる選択肢が増えたこと、そして先進医療の今後の広がりなどを踏まえ、下記4つの保障がポイントと思います。

1.診断給付金

がんと診断された時にもらえるものです。支払回数が1回のみ、あるいは複数回の商品もあるので、確認が必要です。

2.三大治療(手術・抗がん剤治療・放射線治療)給付金

三大治療をしたときにもらえるものです。これは、1回につきいくら出るのか、回数制限はあるのか、そして抗がん剤の中には、対象外となる医薬品もあるので、事前に確認をしておきましょう。

3.通院給付金

がんの治療を目的として通院する時にもらえるものです。通院給付金をつけることで、交通費がかかったり、治療を受けたい医療施設が住まいの地域になく遠方へ足を運ばないといけないなど、予想以上に費用がかかる場合も家計を圧迫せず、安心して治療に臨めると思います。

4.がん先進医療特約

がんの先進医療にかかる技術料と同額などもらえるものです。1年に何回もらえるのか、通算いくらかなど確認が必要です。

時代の変化とともに保険商品も変化します。また医療も進歩していきますので、ご自身の加入している保険を見直す場合や新たに加入する場合は、現状から保障内容を考えることが大切です。

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