うつ病でもがん保険は入れる?

  • 執筆者
  • 40代・50代女性のためのお金の相談室
  • FP 三原 由紀

厚生労働省の「患者調査」によると、平成8年に約43万人だったうつ病などの患者数は平成23年には約96万人へと、15年間で2倍以上に増加しています。今回は、うつ病でもがん保険に入れるのかについてお話しします。

うつ病とは?

厚生労働省の「こころの耳」によると、うつ病はひとことで説明するのは大変難しい病気であり、脳のエネルギーが欠乏した状態です。

それによって憂うつな気分やさまざまな意欲(食欲、睡眠欲、性欲など)の低下といった心理的症状が続くだけでなく、さまざまな身体的な自覚症状を伴うことも珍しくありません。

つまりうつ病は、エネルギーの欠乏により脳というシステム全体のトラブルが生じてしまっている状態と考えることもできます。

うつ病の治療

うつ病の治療は、主に以下の3つの治療法を柱にして行われます。

  • 休養(急性期:1~3ヶ月)
  • 薬物療法(回復期:4~6ヶ月)

3.  精神療法・カウンセリング(再発予防期:1年~)

うつ病の治療「休養」

休養は、使いすぎてしまった脳をしっかり休ませることが治療の基本です。

休養の仕方は、状態により人それぞれで仕事の軽減や残業しない、のレベルから仕事を休んで休養、一時的に入院する場合もあります。

うつ病の治療「薬物療法」

脳の機能的不調を改善するため、また、不眠や不安感などの症状がひどく休養が取れない場合には症状を軽減するために薬物療法が行われます。

具体的には抗うつ薬や睡眠導入剤・抗不安薬(精神安定剤)を服用することがあります。

うつ病の治療「精神療法・カウンセリング」

再発予防の観点から精神療法やカウンセリングが行われます。うつ病が再燃・再発しないように思考パターン・行動パターンを見直し、自分自身の生きる力を見出す治療を進めていきます。

うつ病でもがん保険は入れる?

うつ病の治療で入院、あるいは薬物療法を受けている場合、がん保険に加入できるのか心配に思うこともあるかと思います。

そこで加入できるかどうかの目安についてお話しします。

がん保険の告知内容はどうなっている?

がん保険に加入する場合、現在の健康状態について告知が必要となります。実際の告知書を見てみましょう。

上図はオリックス生命・がん保険ビリーブの2017年4月時点での告知書になります。具体的な告知内容は、以下の3つになります。

1 今までに、がんまたは上皮内新生物にかかったことがありますか。
※がんとは、癌・白血病・肉腫・骨髄腫・悪性リンパ腫等の悪性新生物をいいます。
上皮内新生物には、高度異形成・上皮内がんを含みます。
2 最近3か月以内に、別表1の病気または病状で、医師の診察・検査・治療・ 投薬のいずれかをうけたことがありますか。
※投薬には、病院や診療所で薬の処方のみをうけた場合を含みます。
3 過去2年以内に、健康診断・人間ドックをうけて、 別表2の検査結果の異常 (要再検査・要精密検査・要治療)を指摘されたことがありますか。
※再検査・精密検査の結果、異常がなく、診療完了となった場合は「指摘なし」に○をしてください。
健康診断とは、健康維持および病気の早期発見のための診察・検査をいいます (乳幼児健診や、自主的にうけた脳ドック・がん検診を含みます)。

告知内容を見ると、いずれもがんに関係がある内容となっています。

うつ病の治療継続中の場合には、告知2の「最近3ヶ月以内に別表1の病気または病状で、医師の診察・検査・治療・投薬…」が関係ある部分ですが、別表1の病気または病状を見てみましょう。

これらの病気や病状はうつ病とは関係あるものは書かれていません。

また、告知3の「過去2年以内に、健康診断・人間ドックをうけて、 別表2の検査結果の異常 (要再検査・要精密検査・要治療)を指摘されたことがありますか」についてですが、別表2に記載の検査は以下のものであり、うつ病に関する検査は書かれていません。

告知内容については、【はい】【いいえ】と健康診断・人間ドックをうけたことがある場合の指摘ありかなしを答えるのみです。

つまり、【いいえ】でかつ健康診断・人間ドックで特定の検査を受けて【指摘なし】の場合、告知内容に問題がないことになるため加入できる可能性は非常に高いと言えます。

逆に告知内容に一つでも【はい】【指摘あり】がある場合には加入できません。

うつ病でがん保険に入れないこともある?

基本的にがん保険はがんに特化した保障なので、うつ病で加入できる可能性は高いと言えるでしょう。

ただし、加入できるか否かについては、告知内容に基づいて審査が行われることになるので、加入を検討したいがん保険がある場合には、まずは告知書の内容を確認しましょう。

医療保険の告知内容とどう違う?

参考までに、医療保険の告知内容を見てみましょう。

上図は、オリックス生命・医療保険・新キュアの2017年4月時点での告知書になります。

うつ病で入院あるいは通院治療や投薬治療を受けている場合には、告知内容に【はい】及び【詳細記入】が必要となります。

例えば、3ヶ月以内に、医師の診察・検査・治療・投薬のいずれかをうけた場合には【はい】となり、病気の名前や診察期間、現在の状況、受診した医療機関名、病気の原因・治療内容・ 検査結果・経過に至るまで詳細についての告知が必要となります。

また、過去5年以内に一度でも医師の診察・検査・治療・投薬のいずれかを受けた場合には、告知が必要な病気にうつ病は含まれています。

以上から、医療保険に加入するのは厳しいと言えます。

うつ病の完治から5年以上が経過している場合には、告知事項に記入する必要はないことから、医療保険に加入できる可能性も高くなることを参考までに付け加えておきます。

まとめ~うつ病でもがん保険は入れる~

今回は、うつ病でがん保険に加入できるかについてお話ししました。がん保険の告知内容はがんに関連するシンプルな内容なので、うつ病の治療中でも加入できると考えてよいでしょう。

ただし、加入できるか否かは各がん保険の告知内容によります。検討したいがん保険があれば、まずは告知内容を確認しておきましょう。

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